ロマン主義
- 発祥
- ドイツ
- 年代
- 1790–1850
- 広がり
- 4 か国 / 27人
十八世紀の啓蒙が理性を信じたのに対し、ロマン主義は理性で捉えられないものを主題にした。感情、夢、無意識、自然、民族の過去、そして個人の内面である。
出発点はドイツだった。一七九〇年代にイェーナに集まったノヴァーリスやルートヴィヒ・ティークらが、詩と哲学を融合させる構想を掲げる。同じ頃フリードリヒ・ヘルダーリンが古代ギリシアへの憧憬を詩にし、E・T・A・ホフマンは現実と幻想の境界が壊れる物語を書いた。
イギリスでは一七九八年、ウィリアム・ワーズワースとサミュエル・テイラー・コールリッジの抒情民謡集がその序文で詩は普通の人が使う言葉で書かれるべきだと宣言する。バイロンは生き方そのものが伝説になり、ジョン・キーツとパーシー・ビッシュ・シェリーは若くして死んだ。
フランスへの到達は遅く、古典主義の規則が強固だったためである。決着がついたのは一八三〇年、ヴィクトル・ユゴーの『エルナニ』初演が劇場で騒乱に発展した「エルナニ合戦」だった。同じ年に七月革命が起きている。
ロシアではアレクサンドル・プーシキンがこの運動を通過して近代ロシア文学そのものを立ち上げた。