文学史ナビ

日本文学

日本文学の通史。712年の『古事記』から現代まで、およそ千三百年をたどる。漢字の借用、仮名の発明、和漢混淆文の成立、明治の言文一致という、書き言葉が作り直さ…

フランス文学

フランス文学の通史。11世紀末の『ローランの歌』から現代まで、およそ900年をたどる。古典主義・ロマン主義・写実主義・象徴主義・シュルレアリスムと、規則の制…

イギリス文学

イギリス文学の通史。古英語の『ベーオウルフ』から現代まで、およそ千年をたどる。ノルマン征服による英語の失墜、チョーサーによる回復、シェイクスピアと欽定訳聖書…

ギリシャ文学

ギリシャ文学の通史。前8世紀の『イリアス』から現代まで、およそ2800年をたどる。叙事詩・悲劇・喜劇・抒情詩・歴史叙述・対話篇という、ヨーロッパ文学の主要な…

ローマ文学

ローマ文学の通史。前3世紀のギリシャ喜劇の翻案から、中世ラテン文学までをたどる。ウェルギリウス・ホラティウス・オウィディウスの黄金期を中心に、ラテン語がロー…

イタリア文学

イタリア文学の通史。1300年前後のダンテから現代まで、およそ700年をたどる。ラテン語ではなく俗語で書くという選択に始まり、ルネサンスの中心となり、統一国…

ロシア文学

ロシア文学の通史。12世紀の『イーゴリ軍記』から現代まで、中心となる19世紀以降をたどる。プーシキンによる近代文学の出発から、トルストイ・ドストエフスキーの…

ドイツ文学

ドイツ文学の通史。1200年頃の『ニーベルンゲンの歌』から現代まで、中心となる18世紀以降をたどる。統一国家がないまま国民文学が成立した経緯、哲学との距離の…

中国文学

中国文学の通史。前11世紀の『詩経』から現代まで、およそ三千年をたどる。科挙が詩文を課したことで詩が支配層の資格になった経緯と、二千年続いた文語が20世紀に…

文芸思潮・文学運動から読む

ロマン主義や象徴主義など、国境をまたいで広がった文芸思潮・文学運動を、発祥と年代とともに横断的に見る。

1500–1600ルネサンス人文主義古代の原典に立ち返り、人間の営みそのものを探究の対象にした学芸の運動。神学中心の中世の学問を離れ、俗語(各国語)で書くという選択…イタリア発1549–1585プレイヤード派16世紀フランスの詩人集団。古代とイタリアに倣ってフランス語を磨き、俗語による本格的な詩を打ち立てようとした。デュ・ベレーの『フ…フランス発1630–1750古典主義古代ギリシャ・ローマを範とし、均整・明晰・規則を重んじた立場。フランス17世紀に最も純粋な形をとり、演劇の三単一という厳格な規則…フランス発1700–1800啓蒙思想理性によって偏見と迷信を払い、社会を批判して改良しようとした立場。18世紀に、文学が体制を攻撃する武器になった。フランス発1740–1780感傷主義理性を重んじる啓蒙への揺り戻しとして、涙や同情といった「感じる心」を価値に置いた18世紀ヨーロッパの流れ。リチャードソン・スター…イギリス発1770–1785疾風怒濤1770年代のドイツで、理性と規則への反発として、感情・自然・天才を掲げた若い作家たちの運動。若きゲーテとシラーが担い、ロマン主…ドイツ発1790–1850ロマン主義理性と規則への反動として、感情・想像力・個人を文学の中心に据えた運動。ドイツに始まり、イギリス・フランス・ロシアへ波及して19世…ドイツ発1830–1880写実主義理想化を排し、同時代の社会と人間をありのままに描こうとした立場。近代小説の中心的な方法になり、各国で並行して展開した。日本では、…フランス発1857–1900象徴主義事物をありのままに描くことをやめ、言葉そのものが呼び起こす力に賭けた立場。詩を意味の伝達から切り離し、20世紀の詩とその理論の出…フランス発1870–1910唯美主義・世紀末芸術は道徳や有用性に奉仕しないという立場。「芸術のための芸術」を掲げ、洗練・人工・頽廃を美の側に置いた。日本では耽美派と呼ばれた…イギリス発1870–1900自然主義写実主義をさらに進め、自然科学の方法を模範として、遺伝と環境が人間を決定する過程を描こうとした立場。ゾラが理論化し、日本では中身…フランス発1900–1945モダニズム19世紀的な語りの約束事を捨て、断片・多視点・意識の流れによって現実を捉え直そうとした20世紀前半の潮流。特定の国の運動ではなく…イギリス発1907–1960私小説作者自身の生活と内面をそのまま素材にする、日本近代文学に固有の形式。自然主義の受容が独自に変形して生まれた。日本発1910–1925表現主義20世紀初頭のドイツで起きた芸術運動。外の世界を客観的に写すことより、内面の不安や激情を表に出すことを優先した。絵画では形の歪み…ドイツ発1910–1923白樺派1910年創刊の同人雑誌『白樺』に集まった作家たちを指す。人間の善意と個人の生を肯定する理想主義を掲げ、暗い宿命を描く自然主義に…日本発1917–1940プロレタリア文学労働者階級の現実と階級闘争を主題にし、文学を社会変革の手段と位置づけた運動。19世紀の産業社会とマルクス主義を背景に生まれ、ロシ…ロシア発1924–1945シュルレアリスム理性の統制を外し、夢と無意識をそのまま言葉にしようとした運動。1924年のブルトンの宣言に始まり、美術・写真・映画を含む20世紀…フランス発1934–1991社会主義リアリズムソ連が1934年に採択し、作家に課した公式の創作方法。現実をありのままにではなく、社会主義へ向かう理想の姿として、労働者に分かる…ロシア発1940–1960実存主義世界にあらかじめ意味はなく、人間は自分の選択によって自分が何者かを決める、という立場。戦争と占領の経験を背景に、戦後の世界へ広が…フランス発1946–1950無頼派第二次大戦の敗戦直後に現れた一群の作家。既成の道徳にも、戦後の建て直しの気分にも背を向け、退廃と自己韜晦をあえて引き受けた。太宰…日本発1950–1970不条理演劇筋も動機も解決も持たない劇によって、人間の状況そのものの無意味さを舞台に出した立場。会話は噛み合わず、人は待ち続け、何も起こらな…フランス発1950–1970ヌーヴォー・ロマン登場人物・筋・心理という小説の約束事を捨て、物の描写だけを積み上げようとした1950年代フランスの試み。「新しい小説」の意。同時…フランス発