文芸思潮・文学運動の解説

1500–1600ルネサンス人文主義古代の原典に立ち返り、人間の営みそのものを探究の対象にした学芸の運動。神学中心の中世の学問を離れ、俗語(各国語)で書くという選択…イタリア発1549–1585プレイヤード派16世紀フランスの詩人集団。古代とイタリアに倣ってフランス語を磨き、俗語による本格的な詩を打ち立てようとした。デュ・ベレーの『フ…フランス発1630–1750古典主義古代ギリシャ・ローマを範とし、均整・明晰・規則を重んじた立場。フランス17世紀に最も純粋な形をとり、演劇の三単一という厳格な規則…フランス発1700–1800啓蒙思想理性によって偏見と迷信を払い、社会を批判して改良しようとした立場。18世紀に、文学が体制を攻撃する武器になった。フランス発1740–1780感傷主義理性を重んじる啓蒙への揺り戻しとして、涙や同情といった「感じる心」を価値に置いた18世紀ヨーロッパの流れ。リチャードソン・スター…イギリス発1770–1785疾風怒濤1770年代のドイツで、理性と規則への反発として、感情・自然・天才を掲げた若い作家たちの運動。若きゲーテとシラーが担い、ロマン主…ドイツ発1790–1850ロマン主義理性と規則への反動として、感情・想像力・個人を文学の中心に据えた運動。ドイツに始まり、イギリス・フランス・ロシアへ波及して19世…ドイツ発1830–1880写実主義理想化を排し、同時代の社会と人間をありのままに描こうとした立場。近代小説の中心的な方法になり、各国で並行して展開した。日本では、…フランス発1857–1900象徴主義事物をありのままに描くことをやめ、言葉そのものが呼び起こす力に賭けた立場。詩を意味の伝達から切り離し、20世紀の詩とその理論の出…フランス発1870–1910唯美主義・世紀末芸術は道徳や有用性に奉仕しないという立場。「芸術のための芸術」を掲げ、洗練・人工・頽廃を美の側に置いた。日本では耽美派と呼ばれた…イギリス発1870–1900自然主義写実主義をさらに進め、自然科学の方法を模範として、遺伝と環境が人間を決定する過程を描こうとした立場。ゾラが理論化し、日本では中身…フランス発1900–1945モダニズム19世紀的な語りの約束事を捨て、断片・多視点・意識の流れによって現実を捉え直そうとした20世紀前半の潮流。特定の国の運動ではなく…イギリス発1907–1960私小説作者自身の生活と内面をそのまま素材にする、日本近代文学に固有の形式。自然主義の受容が独自に変形して生まれた。日本発1910–1925表現主義20世紀初頭のドイツで起きた芸術運動。外の世界を客観的に写すことより、内面の不安や激情を表に出すことを優先した。絵画では形の歪み…ドイツ発1910–1923白樺派1910年創刊の同人雑誌『白樺』に集まった作家たちを指す。人間の善意と個人の生を肯定する理想主義を掲げ、暗い宿命を描く自然主義に…日本発1917–1940プロレタリア文学労働者階級の現実と階級闘争を主題にし、文学を社会変革の手段と位置づけた運動。19世紀の産業社会とマルクス主義を背景に生まれ、ロシ…ロシア発1924–1945シュルレアリスム理性の統制を外し、夢と無意識をそのまま言葉にしようとした運動。1924年のブルトンの宣言に始まり、美術・写真・映画を含む20世紀…フランス発1934–1991社会主義リアリズムソ連が1934年に採択し、作家に課した公式の創作方法。現実をありのままにではなく、社会主義へ向かう理想の姿として、労働者に分かる…ロシア発1940–1960実存主義世界にあらかじめ意味はなく、人間は自分の選択によって自分が何者かを決める、という立場。戦争と占領の経験を背景に、戦後の世界へ広が…フランス発1946–1950無頼派第二次大戦の敗戦直後に現れた一群の作家。既成の道徳にも、戦後の建て直しの気分にも背を向け、退廃と自己韜晦をあえて引き受けた。太宰…日本発1950–1970不条理演劇筋も動機も解決も持たない劇によって、人間の状況そのものの無意味さを舞台に出した立場。会話は噛み合わず、人は待ち続け、何も起こらな…フランス発1950–1970ヌーヴォー・ロマン登場人物・筋・心理という小説の約束事を捨て、物の描写だけを積み上げようとした1950年代フランスの試み。「新しい小説」の意。同時…フランス発