文芸思潮自然主義

自然主義

発祥
フランス
年代
1870–1900
広がり
3 か国 / 7人

エミール・ゾラが理論化した。一八八〇年の『実験小説論』で、小説家は医学者が実験するように人物を条件の中に置き、何が起こるかを観察せよと説いた。『ルーゴン・マッカール叢書』全二十巻は、一族五世代にわたって遺伝と環境の作用を追跡する構想である。

今日の目で見れば遺伝理論の部分は科学として支持されていない。しかし作品はその理論より強かった。『居酒屋』は労働者の言葉をそのまま書いて批判を浴び、ジェルミナールは炭鉱のストライキを描いて労働運動小説の古典になった。

日本の自然主義は、フランスのそれとは中身がほとんど逆である。 フランスが科学を模範に社会を書こうとしたのに対し、日本では田山花袋の『蒲団』(一九〇七年)以降、作者自身の身辺と内面を告白する方向へ向かった。ここから私小説という日本独自の形式が生まれる。同じ名前で呼ばれているが、系譜としては別物として扱うべきである。

この思潮の作家

国ごとにまとめている。同じ思潮が国境をまたいで広がった範囲がここに出る。

日本 3人

フランス 3人

ドイツ 1人