イギリス文学作者一覧ウィリアム・シェイクスピア

ウィリアム・シェイクスピア

生没
1564–1616
イギリス
時代
ルネサンス

何をやったか

言語の扱いにおいて突出している。 名詞を動詞に変え、語をつなげて新語を作り、王の言葉と道化の下ネタを同じ場面に置いた。今日の英語話者が日常で使う言い回しの相当数が、彼の劇に出典を持つ。

悲劇・喜劇・史劇のすべてで代表作を残した。ハムレット(一六〇〇年頃)、リア王(一六〇五年頃)、マクベス(一六〇六年頃)、ロミオとジュリエット(一五九五年頃)など。ソネット集も残している。

演劇の条件が文体を作った面がある。 当時の劇場に舞台装置はほとんどなく、場所も時間も天候も、すべて台詞で説明するしかなかった。言葉が背景を描かなければ何も見えない。 この制約が言語を鍛えた。

大学を出ておらず、生涯についての一次資料は限られている。そのため「本当は別人が書いた」とする説が繰り返し現れるが、学界の主流は本人の著作と見なしている。

文学史における位置

イギリス・ルネサンスの頂点であり、英語が劣等感を捨てて世界最強の文学語になっていく過程の中心にいる

同じ十七世紀のフランスと対比すると特徴が際立つ。フランスでは三単一の規則(筋は一つ、場所は一つ、時間は一日以内)が課され、ジャン・ラシーヌはその内側で密度を高めた。イングランドにはこの規則がなく、シェイクスピアは何年もの時間を飛ばし、国をまたぎ、悲劇に道化を出す。 同じ時期の演劇が、海峡をはさんで正反対の原理で動いていた。

後世への影響は文学の枠を超えている。ロマン主義はシェイクスピアを規則からの自由の象徴として再評価し、ドイツではヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテらがその受容を主導した。各国の文学が自国の伝統を問い直すときの参照点になり続けている。

代表作

何から読むか

マクベス最も短く、筋も単純なので入りやすい。ロミオとジュリエットも筋が広く知られている分、読み進めやすい。

ハムレットは最も有名だが長く、台詞の密度が高い。戯曲なので、上演の映像と併せると理解が早い。

翻訳は複数あり、韻文の格調を取るか、舞台上の話し言葉らしさを取るかで方針が分かれる。

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作品

登場する文学史

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